漫画ばかり読んでいます。

まんがとごはんとふとんがあれば。

本日の購入本。『きのう何食べた? 9巻』『運命の女の子』

ネット通販で漫画が家まで届くなんて、ホントいい時代になりました。
ひきこもりの土日のお供はこの二冊。


本日の購入本。

よしながふみきのう何食べた?』(9巻)

気がつけばもう9巻!時の流れは早いぜ……。
レシピ本としてはもちろんだけど、献立のお手本になるのでお役立ち。
ストーリーは人間関係の深い話が主軸で、さらに腐り要素まで入ってる、一冊で四度美味しい作品です。
迂闊な実写化、されませんように……。

ヤマシタトモコ『運命の女の子』

BLのヤマシタトモコも一般のヤマシタトモコも大好物です。 
(そういえば作者買いしてるBLは、よしながふみヤマシタトモコとヨネダコウだけだ)

こちら、『無敵』『きみはスター』『不呪姫と檻の塔』の三つが入った短編集です。
『無敵』、たまんないわー。こういう話大好き。
あれね、『渇き。』の藤島加奈子っぽい。
実写化の際は、小松菜奈でお願いします。


良い漫画とともに、良い週末でした。

ほいたら、バイぜ!

本日の読破本。藤田和日郎『からくりサーカス』(全43巻)

今日はNexus7に入れた漫画を読みまくりました。
土曜日だというのに家で寝っ転がりながら。
はははん。いいもん、幸せだもん。


というわけで、本日の読破本。

藤田和日郎からくりサーカス』(全43巻)

からくりサーカス』は数年前に途中まで集めて挫折して処分したんだけど、その後やっぱり集め直してデータ化。

処分の時のエピソードがコレ。


お兄さんの言うとおり、『からくりサーカス』は凄かったよ!!

アルレッキーノ、いい。たまんない。
阿紫花英良ももちろんです!

アルレッキーノに萌えながら、ドラゴンボールではザーボン様が好きだったことをなぜだか思い出しました。


ここ2日くらいで全43巻を一気読みしたので、また忘れかけたころに最初から読み返そうと思います。


ほいたら、バイぜ!

本日の購入本。『アラサーちゃん 無修正』(3巻 限定版)、『フロイトシュテインの双子』『ワカコ酒』(3巻)

更新頻度が低くてお恥ずかしい限り。

時間がないと書けない……!とかヘタレてないで、毎日、買った漫画や読んだ漫画だけでも記録していくことにしました。


それでは本日の購入本。作者名の後ろは購入店です。

峰なゆかアラサーちゃん 無修正』(3巻)

TSUTAYA限定版を買ったので表紙は青。
残念なのは背表紙も青で、2巻とかぶってるんだよね。
並べるとちょっと違和感。背表紙は違う色が良かった。

3巻最後のゆるふわちゃんのモノローグが真理すぎて困ります……。
アラサーちゃん話は改めて必ず書く!

うぐいす祥子フロイトシュテインの双子』

評判を聞いて、なんとなく『ブラッドハーレーの馬車』的な作品かと思ってたら、ホラーコメディに近かったので拍子抜け。
伝説のホラー雑誌『サスペンス&ホラー』とか、『ホラーM』のコメディ枠みたいな感じ。
事前期待の方向とは違ったけど、つまんなくはなかった。

新久千映ワカコ酒』(3巻)

祝!ドラマ化。
ワカコ、誰がやるんだろうなー。
「ぷしゅーーー」をいい感じに演っていただきたいわ。
今回も飲みに行きたくなる話ばかりでした。


ほいたら、バイぜ!

8月6日に読んでおきたい名作。山岸凉子『夏の寓話』とこうの史代『夕凪の街 桜の国』

今日は8月6日、広島平和記念日ですね。

小学生低学年の頃から興味を持って、『はだしのゲン』『アドルフに告ぐ』『黒い雨』『ひめゆりの塔』『アメリカひじき・火垂るの墓』『ガラスのうさぎ』『かわいそうなぞう』『ふたりのイーダ』『おとなになれなかった弟たちに…』『東京大空襲-昭和二〇年三月十日の記録』『永遠の0』『竹林はるか遠く』『終わらざる夏』など、第二次大戦に関する漫画や本をいろいろ読んできました。

山岸凉子『夏の寓話』

その中でも、山岸凉子の『夏の寓話』は忘れられない作品です。

わたしが読んだのは、朝日ソノラマサンコミックス版『天人唐草』に収録されていたものです。


主人公は大学生の男の子。
夏休みに親戚の留守番を頼まれてしまい、しぶしぶH市に出かけます。
留守番にも飽きてきた頃、近所の公園にいつもひとりでいる少女に声をかけ、交流が始まります。
そしてある夜に、女の子と花火をしたとき……。


途中まで、何も気づかず読んでいました。
そう、この物語の舞台H市は、広島市なのです。

とても短い物語ですが、心に響く短編です。

見開きのページがあるのですが、あのページを開いたときの衝撃は忘れません。

文春文庫ビジュアル版『天人唐草』にも収録されていますので、ぜひ読んでみてください。
表題作はもちろん、『夏の寓話』以外の収録作品も、いつか紹介したい逸品揃いです。

こうの史代の『夕凪の街 桜の国』

ヒロシマをテーマにした作品としては、こうの史代の『夕凪の街 桜の国』も、わたしが解説するまでもない名作です。


原爆投下の広島を生き抜いて、生をつないだ主人公。
彼女がその後の10年間、何を想って生きて来たか。
川べりを走りながらの回想、そしてラストシーンでのモノローグが、声も出ないほどの秀逸さです。

この2作品を、8月6日に読んでおきたい名作漫画とさせていただきます。


最後に、『夏の寓話』に出てくる詩を。

扉をたたくのはあたし
あなたの胸にひびくでしょう
小さな声が聞こえるでしょ
あたしの姿は見えないの


10年前の夏の朝
あたしは広島で死んだ
そのまま6つの女の子
いつまでたっても6つなの


あたしの髪に火がついて
目と手が焼けてしまったの
あたしは冷たい灰になり
風で遠くへとび散った


あたしはなんにもいらないの
だれにもだいてもらえないの
紙切れのように燃えた子は
おいしいお菓子も食べられない


扉をたたくのはあたし
みんなが笑って暮らせるように
おいしいお菓子が食べられるように
扉をたたくのはあたし
あなたの胸にひびくでしょ



「死んだ女の子」
ナジム・ヒクメット(訳詩:飯塚弘)


……いつでもどこでもだれもが平和に暮らせるといいのに。


ほいたら、バイぜ!

サッカーを知らなくてもワクワクしながら読める! 大武ユキ『フットボールネーション』

W杯、終わりましたねー(遅い)。

サッカー、W杯やオリンピックは観るけど、それ以外はあまり……という典型的ニワカで、最近はますます疎くなりました。
わたしの中の日本代表にはまだ川口や宮本がいるレベル。ひどい。

そんなわたしも、サッカー漫画は好きです。
ルールもろくにわからないのに、読んでて楽しいの?とサッカー経験者に言われたりもしますが、楽しいよ!
兎にも角にも塀内夏子の『Jドリーム』シリーズが大好きです。
富永!嶋!!(*´Д`)ハァハァ

オフサイド』『Jドリーム』『コラソン サッカー魂』は読破、『キャプテン翼』『かっとび一斗』『シュート!』『ホイッスル!』『GIANT KILLING』『エリアの騎士』は途中まで、といったサッカー漫画遍歴。

しかし、最近、そんなわたくしのサッカー漫画心に再び火をつけた作品があるのです。

大武ユキフットボールネーション』

2014年7月現在、6巻まで刊行されており、わたしは5巻まで読みました。早く6巻読みたい。

「脚のきれいな選手求む」ってどういうこと?

フットボールネーション』は、高校サッカーでもプロサッカーでもなく、東京都リーグ3部所属という社会人リーグのチームを題材にしています。
元海外プロサッカー選手である監督率いるチーム・東京クルセイドの選手募集要項には「足のきれいな選手求む!」です。
なんじゃそりゃ?と思いつつも、読み進めていくと、その理由がわかります。

なぜ、足が綺麗な選手が良いのか?

このチームでは、鍛えることで足を太く不格好にするブレーキ筋・大腿四頭筋でなく、アクセル筋・太もも裏のハムストリングスを自然に使える選手を探しているのです。
インナーマッスルを鍛えることで、体幹・体軸が安定して世界レベルのフィジカルを持つ選手になれる!
そして日本を、欧州や南米のようなサッカー先進国(フットボールネーション)に!という漫画なのです。

主人公の沖千尋は、監督が理想とするインナーマッスルを無意識に使うことのできる選手。

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インナーマッスルのおかげで、すっきりした体格なのに当りに強い、ボールを懐深く持つことができる、雨の中でもスリップしにくい、どんな体制でも体軸が安定し、目線がブレない、など良いことづくし。

東京クルセイドは、草サッカーチームにあるまじき快進撃で、格上とされていた強豪チームを次々と打ち破ります。
他のチームの選手も、「東京クルセイドの選手は強そうに見えないのになぜ勝てないんだ!」と驚き、監督に教えを乞いに練習場に来てしまうほど。

わたしは筋トレについて詳しくないので、この漫画に書かれていることが正しいのかどうかわかんないです。
「"インナーマッスル"は学術用語じゃない!」「アウターマッスルだって大事だ!」って言ってるスポーツ業界の方もいるみたいだし。
でも、なんかこう、ワクワクするじゃないですか!
理由は無いけどこの選手は強いんだ!と言われても、( ´_ゝ`)フーンって感じですが、こうでこうだから強い!と説明されると、おおそうか!と納得して読むことができます。

おおきく振りかぶって』で、先生が理論的なトレーニングを取り入れるシーンも同じくワクワクしたなー。
あのシーンが好きな方は、『フットボールネーション』もハマると思います。

そんで、スポーツ漫画読むと、「運動しよう!」「身体鍛えよう!」っていうスイッチがむやみに入るよね。

ちなみに、コレやってます。

根性なしなので、毎日15~20分くらいしかやってませんが、もう身体中筋肉痛でバッキバキです。
わたしのインナーマッスルがいいかんじになるにはまだまだかかりそうです……。


ほいたら、バイぜ!


Jドリーム (1) (講談社漫画文庫)

Jドリーム (1) (講談社漫画文庫)

恋愛系少女漫画嫌いの三十路すぎがドハマり! 咲坂伊緒『アオハライド』

とつぜんですが。

恋愛系少女漫画って何が面白いのか全然わかりませんでした。

漫画が好きで好きでたまらない人間にも、苦手な作風やジャンルってありますよね。
わたしは恋愛系少女漫画が大の苦手です。

主にマーガレットや少女フレンドなどに連載しているような、
「隣のクラスのAくんが好き……でもAくんはモテモテだし……えっ?Aくんも私のこと好きってホントに?晴れて両思い!」
みたいな内容が5巻も10巻も20巻も続くやつですね。

恋愛以外の要素がほとんど入っていない少女漫画を特に「恋愛系少女漫画」と定義させていただきたい。
もちろん「恋愛系少女漫画」にも、恋愛要素以外に家族・非行・いじめ・進学などの問題を絡めたりする作品ももちろんありますが、どうにも恋愛要素を盛り上げるための障害づくりで盛り込んでるように見えるものが大半なんですよね。偏見か?

現実の中学生・高校生はもっといろいろ考えてると思うんですよ。
なのに漫画の中では、明けても暮れても「Aくんが好き!」「でもBに告られちゃった」「CちゃんもAくんを好きだったなんて」みたいなことばかりぐだぐだぐだぐだ………。

そういう漫画、むり!とにかくむり!生理的に受け付けない。ごめん!


漫画好きなので出来る限り広いジャンルの漫画を読みたいと思っていても、恋愛系少女漫画への苦手意識がどうしても払拭できず、名作と名高い『君に届け』すら未読でございます。

しかし、そんなわたくしが、いまドハマりしている恋愛系少女漫画があるのです。

咲坂伊緒『アオハライド』

ちょうど今アニメ化もしていて、次は実写映画化もするとのこと。

わたしごときがプッシュしなくても、もうみんな読んでるレベルの作品なんでしょうけども、『アオハライド』読み終わってから居てもたってもいられなくて、同じく恋愛系少女漫画をあまり読まないような友人たちにも薦めまくってそれでも収まらないこの気持ちをぶつける場所はここしかなかったのでご拝聴くださいませよ。

三十路すぎの女をきゅんきゅんさせた『アオハライド』の魅力とは?

他の恋愛系少女漫画と違って、何がそんなにわたしの胸に響いたのかというと、

  • 線がすっきりしてて絵がきれい。
  • 主人公がかわいい。
  • 相手の男の子がかっこいい。
  • 心理描写が上手い。
  • そうそう都合よく進まない。
  • 登場人物が恋愛のことばっかり考えてない。
  • 恋をする理由が丁寧に描かれているので納得・共感。

といったあたりでしょう。

これまで恋愛系少女漫画を避けて通っていたので、こんなポイントはほかの作品に当てはまるだろ!っていうご指摘があるやもしれませんが、わたしがハマった理由は主にこんなところなのです。

特に最後の「納得・共感」というのがポイント。

わたしがこれまで「うへぇ…」ってなりながらも、がんばって読んできた恋愛系少女漫画って、「学校一モテる隣のクラスのAくんに恋してるの…」とか「このヒト、か…っこいい…!!(一目惚れ)」とか「大好きなバンドのボーカルといきなりキスしちゃった…」とか「幼なじみのBが最近大人っぽくなって眩しい…」とか、主人公が恋する過程の描写が極端に少ないか唐突で、読者の気持ち置いてけぼりなものが多すぎるように思います。

そもそも少女漫画において「かっこいい」「美人」って、絵見てもわかんないことが多くないですか。
だって絵が綺麗な作家さんなら、だいたいみんなかっこいいし美人。
美醜の差を恋に落ちる理由にするなら、描き分け必須でしょ?
それを、普通の容姿の子にとりあえず眼鏡かけさせとけば的な手抜きなど、読者なめてんのかと。
小越なつえ『泣き虫学らん娘』の蝶名林くんと純吉くらいの容姿の差を描いてもらわないと納得いきませんよ!

相手の男の子も、明確な理由もなしにすぐ主人公に惚れるのもぜんっぜん納得できない。
主人公が美人設定や人気者設定なともかく、たいていの主人公は普通の容姿・性格(時には普通以下)で、積極的働きかけもしないのに、なぜかモテまくる。
漫画は夢を与えてなんぼだけど、ファンタジーでもないのに現実では起こりにくいことを描いて、さあ共感してくださいっていうのは無茶なお話ですのよ?

さて、それを踏まえて、『アオハライド』です。

まあいいから1巻のドロケーのシーンを読め。読んでくれ。(KindleやLINEマンガで期間限定1巻無料です)
[asin:B00KV1ZH2E:detail]

主人公・双葉が、となりのクラスの田中くんとはじめてふたりきりになるシーン。
田中くんの後ろ姿をまじまじと見た双葉は、こう思います。


"腕 骨ばってる"
"あ えり足は くるんてしててかわいい"


もうね、この時点で、読み手の気持ちは主人公とシンクロですよ。
えり足がくるんてしててかわいいよ!田中くんかわいいよ!!!(*´Д`)ハァハァ
ってなりますよね?ね?


そんでもって、双葉と田中くんはケーサツ側に捕まり、ローヤに入ってまたふたりきりになるも、田中くんは沈黙。双葉は、ふたたび思います。


"えり足の形が"
"やっぱりかわいい"


っかーーーーー!(岡田あーみん調で発音)
うんうん!!やっぱりえり足かわいいよ!田中くんかわいいよ!!!(*´Д`)ハァハァ

そして極めつけが、コレ。※すいません、この1ページだけ引用させてください。
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青春てのは!
青春ってーのは、
こういうことだよちきしょう!!!!!

オタ友と喧嘩して友だちが一気にいなくなったり、その反動でうっかり運動部に入って同級生にも先輩にもいじめられたりすんのは青春じゃねえんだようおうおう(号泣)

そりゃーもう、10巻まで一気読みしますわー。一晩で読んじゃうわー。
こんな青春を追体験できるなら漫画代も睡眠時間も惜しくないよ。

特に、わたしのような可哀想な青春時代を過ごした人間や、漫画・アニメにおいてキャラよりもシチュエーションに萌えるタイプの人間には、これらのかゆいところに手が届くような描写の数々が、辛抱たまらないです。

咲坂伊緒という漫画家をこれまで知らずに生きてきて恥ずかしい、というレベル。

もちろん『アオハライド』を一気読みした後、『ストロボ・エッジ』も一気読みして9巻ラストで号泣しました。
まあこの話は、次の機会に。

ほいたら、バイぜ!


泣き虫学らん娘 1 (フラワーコミックス)

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