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中二ゴコロをくすぐる転生ファンタジー!久米田夏緒『ボクラノキセキ』

昨今ラノベ界隈では転生モノが流行っているそうですね。

「生まれ変わったら○○だった件」とか「異世界で○○になった件」みたいなやつです。

ラノベ、ほぼ読まないので内容については詳しくないです。すみません。

 

わたしの世代で転生モノの漫画と言えば、日渡早紀ぼくの地球を守って』一強だった気がしますが、いろいろな作品が出てきたものですねー。感慨深い。
(ぼく地球のお話はまた改めて。)

 

で、今回語りたいのは、そんな転生モノでイチオシの久米田夏緒ボクラノキセキ』。
既刊15巻、連載中です。

  

 

あらすじ

主人公・皆見 晴澄(みなみ はるすみ)は、物心ついたころから、断片的に前世の記憶を持っています。

それは、魔法が存在する世界の王女の記憶。
王女の国は友好国だった他国に突然攻め込まれ、滅び、王女も戦禍の中、命を落としました。
そんな過去の記憶をノートに書き留めていた晴澄ですが、高校生になったある日、そのノートを見たクラスメイト達が、なんと!次々と同じ世界での前世の記憶を思い出していくのでした。
『前世の記憶』を巡る、高校生たちの青春ストーリー。


おすすめポイント

とある高校のクラスの大半が転生者というスケールのデカさが見所です。
晴澄のノートを見たり、転生者たちの言動をきっかけに記憶を取り戻したりして、次々に転生者が出てきます。
まさに奇跡!どういう偶然なのか!
ぼくの地球を守って』ですら、雑誌を使って探していたというのに!

現世に転生してきたクラスメイトたちは、前世の世界の『ゼレストリア』(主人公・晴澄が王女)と『モースヴィーグ』の二国と、中立の立場にある『教会 』の三勢力のどれかに所属しています。

前世では、ゼレストリアがモースヴィーグの急襲を受けて滅び、教会もゼレストリアに味方する人や中立を貫く人がいます。
また、当時のゼレストリアにはモースヴィーグから来ていた人もいて、

  1. ゼレストリアの王女・騎士・召使い
  2. モースヴィーグから派遣されゼレストリアにいた王子・騎士・召使い
  3. モースヴィーグから攻め込んできた軍勢
  4. 教会の司教・神官

の生まれ変わりが同じクラスにいるのです。

しかも、皆、前世の記憶を完全に持っているわけではなく、なぜ突然モースヴィーグが攻め込んできたのか=なぜ自分たちが死ななければならなかったのか、がまだ判っていません。

なので、とにかく人間関係が複雑に絡み合うんだなー!


①はもちろん②もわけがわからないまま死んでいったわけで、①に対する複雑な感情があるし、④もなんだか関わりがあったりなかったりするし。
そして、現世での人間関係も絡んでもうたいへん。
恋人や親友が、前世では敵側だったりするから。

前世で起こった出来事の原因はなんだったのか。
前世の遺恨を忘れて現世を生きることができるのか。
読み応えがありますぞー!


つっこみポイント

登場人物多すぎるー!
20人以上の現世と前世の顔と名前・所属・人間関係を覚えておかないと、話についていけないのです!

わたしの記憶力では覚えきれず、コミックス巻頭の相関図を、人物名がでるたびに確認しています。
(セーラームーン式に前世と現世が同じ顔なら楽なんだけど……まあそれはそれでつまんないし)

あと、絵の描き分けが微妙なキャラがいて、しばしば混乱します……。


とにかくこの漫画を楽しむには記憶力が勝負です!がんばりましょう!


コミックス派なので15巻までしか読んでいませんが、続きがとにかく気になります。
早く読みたい!そして多くの方にも読んでもらいたい!
ボクラノキセキ』は、続きを楽しみにしている漫画のひとつです。皆さんも是非!

 

ほいたら、バイぜ!