ダーツ版『LIAR GAME』と呼びたい白熱心理戦!田中一行『エンバンメイズ』
2011年頃にダーツを始めました。途中ブランクを挟んで、今でもちょこちょこ投げますが、とにかくド下手です。
未だにカウントアップが500ちょい、と言えば下手さっぷりが伝わるかと思います。
わりとお高いタングステンのマイダーツを使っているのが恥ずかしい限り。
さて、そんなわたしがダーツ漫画と聞いて読んでみました田中一行『エンバンメイズ』。
2016年10月に完結して全6巻。
ダーツ上達するコツとか描いてあるかしら♪と思って読み始めたら、なんか大間違いだった……。
いや、確かにみんなダーツやってるんだけどね?
あらすじ
闇社会で行われている賭ダーツ試合で、絶対に狙った場所を外さない超人ダーツプレイヤーたちが、ダーツの技術以外の心理戦で相手を負かすお話です。
おすすめポイント
「迷路の悪魔」という異名を持つ主人公・烏丸 徨(からすま こう)をはじめとするダーツプレイヤーたちは、過酷な環境で培った超絶技術で狙った場所に絶対当てます。
基本的には1000回投げても狙った場所(20のトリプルでも)を外しません。彼らにとって通常プレーで狙った場所に当てられないということは、隕石が落ちてくるレベルで有り得ない模様。
普通のダーツのルールで戦っても勝敗はつかないので、様々な特殊ルール・特殊ステージでのプレイが行われます。
このあたりは、甲斐谷忍『LIAR GAME』や福本伸行『カイジ』シリーズ的な世界観。
主人公の烏丸は『LIAR GAME』の秋山 深一っぽいダークヒーローだけと実は情に厚い的なキャラクターです。秋山よりもサイコだけど。
つっこみポイント
出てくるプレイヤーが超人的技術をすでに身につけているので、この漫画を読んでもダーツの技術に関しては何の参考にもなりません。しょんぼり。
でも、緊張感あふれる心理戦、負けたと思ったら大逆転、謎の闇組織との因縁など、数々の胸熱展開はダーツ版『LIAR GAME』と(勝手に)呼ばせていただきましょう。
気になった方はまずはアフタヌーンサイトで1話を読んでみてはいかがでしょうか。
エンバンメイズ|アフタヌーン公式サイト - 講談社の青年漫画誌
闇社会モノ、賭博モノ、心理戦モノがお好きな方は、引き込まれること間違いなしです。