漫画ばかり読んでいます。

まんがとごはんとふとんがあれば。

大事な友だちを守れなかったあの頃の自分へ。高野苺『orange』

小5・小6と男子に暴力いじめ受けてからの私立女子中→女子高でオタクどっぷり、という暗黒の学生時代を送り、漫画やドラマのような煌めいた青春とは無縁に育ってしまったので、恋愛系少女漫画はとにかく鬼門というか、食わず嫌いだったわけで。

三十路も過ぎたところで、漫画好きとして恋愛系少女漫画を避けて通るのも大人げないと、ここ最近とにかく少女漫画を読みふけっているナツキですお久しぶりです。

突然ですが、大事な友だちを亡くしたことはありますか?

わたしはあります。
大事な大事な友だちを、ひとりで死なせてしまいました。
何年経っても「あのときこうしておけば彼女は死ななかったんじゃないか……。」と毎日考えます。
事実、あの日わたしが彼女の誘いを断らなかったら、少なくともあの日は何も起きなかったと思います。

というわけで、高野苺『orange』です。

この漫画を知ったのは、LINEマンガの無料連載です。
数話読んだところで居ても立ってもいられなくて、一気に3巻まで読みました。

高野苺『orange』のあらすじ

主人公・高宮菜穂は高校二年生。
始業式の朝、自分の名前が差出人に書かれた手紙が届きます。
その手紙には、
『10年後の未来から手紙を書いています。あなたにどうしても叶えてほしいお願いがあるから。』
という依頼とともに、これから先に起きることが事細かく書かれてしました。


★はい、ここからネタバレですよ★



そんな不思議な手紙が届いた始業式の朝、転入してきた成瀬翔に、菜穂は恋をするんだけど、
未来の菜穂からの手紙には、その翔を、救って欲しいと何度も書かれている。
なぜか?
─────10年後の未来に、翔はいないから。


おばちゃんね、もう号泣ですわー(´Д⊂ヽウェェェン。

ねえちょっとーー!過去への手紙ってどうやったら出せるんですか!!!!!
わたしも出す!!!!
2006年のわたしに手紙を書くよおおおおおおおおお。

すみません、ちょっと、もう、なんか、こう、自分と重ねちゃって、ねえ。

ありがちな設定ながらも魅力的な話に仕上がっているのは、菜穂と翔を取り巻く友人たちのキャラも一役買っています。
恋愛モノだけど、スタンド・バイ・ミーとか、ぼくらの七日間戦争とか、「友達同士で力を合わせてなにかやる」系のお話が好きな方には、たまらない作りとなっております。

まだ3巻しか出ていないんだけど、これからずっと追いかけたい作品です。


ほいたら、バイぜ!